Amazon Music HDのハイレゾを快適かつ高音質で聴くために 機材検討編
先日Facebookで、Amazon Music HDを高音質で聴きたい、という話になったりして、意外とこのあたりの情報が少ないような気がしますので、少し私の環境を紹介しつつ、どのような機材を揃えたらいいかを検討する参考にしてもらえればと思います。
2021年1月追記
懸案だったストリーミング対応したウォークマンを評価してみましたので、そちらも是非ご覧ください。
Amazon Music HDについて
Amazon MusicにはPrime、Unlimited、HDと3種類のコースが用意されています。比較は以下のページにあります。
Primeは無料なので、とりあえずプライム会員の人は聴いてみるとよいかと思います。曲数は200万曲とされているので、BGMとしてはこれで十分かな?
Unlimitedは6500万曲以上が聴けます。そんなに聴けるか?という感じですが、ストリーム配信開始!などとニュースになる場合のはこの有償コースに入っていることが前提になるかと思いますので、新しいものやアーティストの全曲を聴きたいならこのコース。ただ、音質は普通です。
HDは音質がハイレゾ音質(Ultra HD)、CD音質(HD)にアップグレードされます。結構色々な曲がハイレゾ配信されているので、私のようなオーディオ好きからするとmoraやe-onkyoなどから購入、ダウンロードしないでも聴けるのが嬉しいですね。
価格差としてはUnlimitedが月780円、HDは1780円なので+1000円で高音質ということになります。
まずはUnlimitedで曲のラインナップや使い勝手を確認して、そこからHDにアップグレードする、というのがオーソドックスな入り方ではないでしょうか。
2021年6月追記
Apple Musicのロスレスハイレゾ配信開始に対抗して、Amazon Music HDの差額1000円が無くなりました。つまり月額780円。激安!
とりあえずサブスクしてもいい金額になりましたね。というか、ハイレゾ音源のダウンロード販売にさらにダメージがありそうだ。
※音質についてHD、SDと表記していましたが、ハイレゾ音質(Ultra HD)、CD音質(HD)、SDの対応でしたので訂正しています。
カジュアルリスニング環境はEcho Showシリーズがお勧め
スマホ、スマートスピーカーなどのカジュアルリスニング環境ならUnlimitedで十分ですし、逆に機材も音質よりはデザインや使いやすさに重きを置くべきですので、あまり語る必要は無さそうです。
個人的にはAmazon Echo Showをオフィスで使っていてお勧めです。Alexa対応だから「アレクサ、ジャズをかけて」などといえば、いい感じのプレイリストをかけてくれます。
ただ、値段が少々高いのとサイズが大きいので、一般的じゃ無いかもしれません。Echo Show 5はサイズも小さいし、たまにセールで安くなっているので、そういうタイミングを狙って買うといいかもしれません。私はさすがにこれ以上置く場所も無いので買っていませんが・・
Amazon Music HDのハイレゾ仕様
HD音質は24bit 48kHzか96kHzのものがほとんどです。たまに44.1kHzや192kHzのものもありますが、まれです。DSDは配信されていません。DSDまで入って来たらかなりひゃっほうな感じなんですけどね。
データ量がそれなりの大きさになるので、回線帯域に不安がある人はダウンロードして聴くことも考える必要がありますね。
では、どのような視聴環境を考えたらよいでしょうか。
まずはPC環境で再生しましょう
HDのサービスがスタートしたときからそうですが、一番良いのはPC環境です。WindowsやMacの専用アプリが用意されています。私はMacで聴くことが一番多いです。在宅勤務なら尚更というところ。
Webブラウザからも聴けますが、専用アプリをインストールするのが基本でしょう。楽曲データのダウンロードにも対応しています。
内蔵音源でも聴けなくはないですが、USB接続のDACを用意すべきでしょう。私のOPPOのSonica DACというコスパが良いと評判だったDACを使っていますが、残念ながら終売品です。お好みのDACを付ければOKだと思います。
最近、排他モードという機能をサポートしました。これはDACをAmazon Musicアプリが専有して使えるもので、OS側のサウンド再生と分けることができます。私はSonica DACを排他モードで選択し、OSのサウンドは実際には音が出ない液晶モニターの方に振るようにしています(基本アプリのアラート音などは出さない、聞かないので)。
スマホも外部DACを繋ぐなら
iPhoneやAndroidなどスマホにもAmazon Musicアプリが提供されており、ダウンロードも対応しているので、それなりに使えます。
ただ、高音質で聴くとなるとやや事情が変わってきます。今回は細かい話は置いておきますが、外部DACを繋がないと高音質リスニングにも制限がついてきます。たとえば私がメインで使っているiPhoneでは24bit 48kHz再生という制限がついています。Androidの方もいろいろと面倒くさい制限がついています(あまり使っていないので正確な話はまたそのうち調べて書きます)。
PCの代替手段としてタッチパネルで再生するという方法もあります。私も一時期iPadに外付けDACをUSB接続して使っていましたが、次に挙げるネットワークプレイヤーを使う方法が快適になったので止めてしまいました。
というわけで、スマホで聴くのはそこそこの音質で、という風に割り切った方が良さそうです。スマホメインのカジュアルリスニングの方はUnlimitedで十分というのもこのあたりに理由があります。
Amazon Music HD対応ネットワークプレイヤー
最近、Spotifyだけでなく、Amazon Music対応のネットワークプレイヤーが出てきています。私はマランツのNR1200という2chのAVアンプを使っているのですが、こちらもAmazon Music対応です。最初はHEOSというマランツ独自のネットワークプレイヤー機能で死ぬほど使いにくかったのですが、Alexa連携対応することで格段に使いやすくなりました。
Alexa連携というとEchoシリーズのように音声で制御することを想像するかもしれませんが、ポイントはそこではありません。スマホのAmazon Musicアプリから操作できるのです。
アプリから再生先として選んで接続できるようになります。
接続すると、アプリはリモコンとして再生指示をするだけで、楽曲データの受け取りや再生はネットワークプレイヤー自身が行います。そのため、Bluetooth接続のようにコーデックに制限されて音質が下がることがありません。もちろん、再生中はアプリを終了しても大丈夫です。
この機能、以前はEchoシリーズでしかできなかったので、Alexa連携出来るようになっただけでNR1200の価値が3倍に跳ね上がりました。
NR1200はTVはHDDレコーダーと接続するAVアンプ的な使い方も前提で買ったのですが、場合によってはPM7000Nあたりもいいなあ、などと思ったり。
マランツ Marantz PM7000N HEOS Built-in ネットワーク&ストリーミング時代のHi-Fiプリメインアンプ PM7000N/FN
- 発売日: 2019/10/31
- メディア: エレクトロニクス
というわけで、PC、スマホ、ネットワークプレイヤーという3つのリスニング環境をご紹介しました。実際にはこの3つをうまく使い分けることで、Amazon Music HDを快適に聴くことができると思います。
今度は、少し曖昧だったスマホでのリスニング環境について調べて書いてみようと思います。