宮原徹の日々雑感

渋谷で仮想化している社長の日記です

Volumioでラズパイオーディオ

今日は某雑誌からご依頼をいただいたので、Raspberry Piハイレゾオーディオを再生するための環境作りをして、手順を原稿として執筆しておりました。

自宅のラズパイオーディオ環境はRaspberry Pi 2にRuneAudioをインストールして、楽曲データファイルはNASに入れているのですが、ページ数の制約もあり、できるだけ簡単に書くためにRaspberry Pi 3+Volumio+USBメモリ、少しNASという展開に。

実はVolumioをしっかりと触るのは初めてなんですが、RuneAudioと比べて感じたことを少し書き留めておきます。

HotSpotモードが便利

まず、パッと使うだけならHotSpotモードが便利ということ。Raspberry Pi 3の無線LANアドホックモードで動作し、スマートフォンタブレットから直接アクセスできます。アクセスすると、公衆無線LANによくある認証画面に飛ばされたと思うと、この段階でVolumioの操作画面が表示されます。

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この状態でも有線LANは別途使えますから、NAS接続は有線LAN側でやれば簡単にネットワークオーディオプレイヤーになりそうです。

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NAS接続が簡単

NASへの接続ですが、きちんとネットワーク内をブラウジングして、Windowsファイル共有を行っているNASを見つけてきてくれます。共有も選択するだけで済みます。

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RunAudioだと自分でNASの情報をあれこれ入れないといけないので、そこそこ知識が必要です。

カバーアート表示がきちんとできない(ことがある)

逆にVolumioがイマイチなのがカバーアートが正しく楽曲データファイルから取り出せない場合があることです。

アルバムカバーアートであれば、フォルダ内にfolder.jpg、あるいはcover.jpgを置いておけば表示してくれるのですが、FLAC形式の場合にはいちいちカバーファイルを置くことは少ないと思うので、このあたりは改善して欲しいところです。RuneAudioではできてますしね。

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DSD再生がきちんとサポートされている

今回の検証はセットアップ中心だったのであまり詳細に検証していませんが、DSDのサポートもきちんとされています。開発段階ではDSD再生周りはあまり力を入れられていない様子だったのですが、Volumio 2正式版がリリースされたらいきなりDSDがしっかりサポートされているという。

設定を見るとDoPのON/OFFもあるので、DoPではないネイティブ転送もサポートされているのかな?ネイティブDSDとDoPの違いをオーディオオカルト的に追求しない限り、現状のDSDデータはせいぜいDSD256(11.2MHz)ぐらいですから、違いをあまり気にしないでもいいように思います。

ここはあらためて検証したいと思います。DSD512のサンプルデータとかどこかに転がってないかな・・

VolumioとRuneAudio、どっちを使う?

まだ基本的な部分しか触っていませんが、Volumioはなかなかよくできている印象です。ただ、ちょっと痒いところに手が届かない印象もありました。使いやすさ、とっつきやすさを優先している感じとでもいえばいいでしょうか。

RuneAudioは無骨なところもありますが、思ったことは大体できる良さがあります。ただし、使いこなすにはそれなりに知識や試行錯誤が必要なところ。

というわけで、私自身はRuneAudioを使い続けるかな。